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政府・日銀円買い介入
2022/09/24 09:49

24年ぶりに政府・日銀が円買い・ドル売り介入に踏み切りました。146円が目前に迫っての決断です。介入後には一時140円台まで円高に振れましたが、結果、142円台前半で取引が終了しました。日本がドル売りするときにすぐ使える資金はどのくらいあるのでしょうか。財務省によると日本の外貨準備高は1兆2920億ドル(約180兆円)とのことです。8月末時点の構成比率をみると、1兆ドル超を米国債を中心とした証券で保有していて、すぐに介入資金として使うことが出来る外貨預金は1361億ドル(約19兆円)です。つまり、10%超が為替介入資金の実弾として日本の裁量で使えるだけで、残りの90%弱は米国にお伺いを立てなければ自由にならないということです。そもそも円安の原因は、日米の金利差です。金融引き締めを図る米国と金融緩和を貫く日本の対比が主なわけです。1997年橋本龍太郎元総理が米国債売り発言をしたとき、米国第七艦隊を日本から離脱させると脅しをかけられた構図が蘇りました。

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