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時間貧困
2022/08/21 09:14

正社員の共働き世帯の3割が、十分な育児家事や余暇の時間をとれない状況に陥っていると、慶応義塾大学の石井加代子特任准教授らが分析されました。さらに母子家庭では育児に充てる時間が2人親家庭の半分以下で、家族の形による育児時間の格差も広がっているとのことです。一方、米国の高学歴・高所得の女性は、ベビーシッターなど家庭内労働者を雇うことで仕事と育児の両立が図れるとのことです。世界でも日本人の時間の貧困は際立っています。経済協力開発機構のデータベースで比較すると、日本はG7主要国のうち有償労働が最も長く、子どもや個人のケア、余暇に充てる時間は最も少ない国です。一日24時間は全人類に平等に与えられています。ただそれを何に使うかは、自分の意思でコントロールできる人とできない人が存在します。わが国には、時間をセルフコントロールできる人がこんなにも少ないのです。

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