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年収の壁
2022/11/29 11:26

103万を超えると自分に所得税が発生します。ではいくら発生するのでしょうか。令和4年分源泉徴収税額表でみてみると、月額9万5千円(年収114万円)で490円、年間で5,880円です。影響は小さいです。次に103万を超えると配偶者の税負担が増えます。ただ、2018年以降は、150万円まで配偶者特別控除が満額適用となりますので、103万円の意味はなくなっています。あと、103万円という基準以下であることを配偶者手当の支給要件としている企業では、月額1万から2万円ほどの減額となります。これは年間にすると12万から24万となり、少し痛い額です。そこで年収を127万円以上まで増やせば、保険料負担(健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料、雇用保険料)を引いても手取りは元の水準を上回ります。また、社会保険には「130万円の壁」もあります。年収106万円以上でも厚生年金加入にならない100人以下の中小規模の会社で働く人が、配偶者の社会保険の扶養から外れる収入基準です。この場合は、週30時間以上勤務して厚生年金に加入した方が将来の年金も増えるのでメリットがあります。長寿時代、特に寿命の長い女性は、厚生年金に加入する道を選択した方がいいと思います。

 

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