BLOG
マイナンバーカード発行への躊躇
2022/10/28 08:56

マイナンバーカードの普及率は、2022年10月11日時点で、49.6%(総務省)です。なぜ、この程度に留まっているのでしょうか。世間で言われているデメリットとしては、3点ありそうです。①個人情報漏洩のリスク②セキュリティ体制への不信感③銀行口座との紐づけへの不安。私は、③が大きいかなと思っていますが、学識者の意見も見てみましょう。国学院大学准教授羅芝賢氏は、「統一番号の浸透した国では危機を通じ、国民の管理と生存の保証という国家権力の両義性に国民の理解が醸成された」とみておられます。なるほど!この「国民の生存の保証」が伝わっていない気がします。海外に行った時の、パスポートの大切さは、” 命の次 ” です。では、マイナンバーカードは、政府の謳うような「デジタル社会のパスポート」といえるものでしょうか。利便性だけが取り上げられ、パスポートのような生存への重みは感じられません。これが普及を5割程度に留めている真の要因ですね。20,000円分のマイナポイントで釣ったところで引っ掛かってこないのは、中国を意識した経済安全保障での戦略的位置づけが見えてこない限り、動かない人がまだまだいるということですね。

一覧に戻る

ページの先頭へ